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| ヒゲ社長のにんじん旅行記 北海道旅行記（大雪を囲む会）【第１話】
夏場の人参の産地、「大雪を囲む会」へ
北海道にー粒万倍の夏場の人参の産地、「大雪を囲む会」がある。
文字どおり、大雪山を囲むように、11人の生産者がグループを組み、
会社組織をなしている。
大雪は、だいせつという濁り読みが正しいようだが、地元の人は、
「たいせつ」と呼ぶ場合が多い。
表大雪、北大雪、東大雪、十勝岳連峰を包含し、大雪山国立公園をなし、
南北63km東西59kmと大きく、その大きさは、神奈川県とほぼ
同じ大きさとなる。
今回は、大雪を囲む会の代表者、ー戸義則社長を訪ねたいと思う。
ー戸農場は、北海道の北東部、オホーツクに近く、網走市と北見市に隣接
している街、美幌町にある。
美幌(びほろ)とは、アイヌ語のピ・ポロ(水多く大いなる所)に由来している。
過疎地域の多い北海道にして、空港(女満別・めまんべつ)が近いためか、
便利な町で、県外からの移住者が多い。
美幌町もは、明治時代に近隣の地域が集まり、町と発展していく。
その歴史は、北東でありオホーツク海の沿岸であつたため、因難をきわめた。
北海道は、エゾ地と呼ばれ、江戸時代から和人の開拓が始まり、明治に入り
北海道と名を改め、北海道の開拓史がはじまった。
しかし、オホーツク沿岸は、きびしい寒さと、流永によってはばまれ、開拓が
遅れた地域だった。
当時の日本は欧米の植民地とならないように、富国強兵政策がいそがれていた。
特に不凍港が求めるロシアは、日本を植民地化することをねらっていたため、
特に警戒する必要があった。
まだまだ不安定な明治政府と財政的に弱い日本は、未開の地、北海道の開拓が
必要だったのである。
前述のように、オホーツク沿岸は、特に開拓が遅れていたので、人や物資を運ぶ
道路であり、ロシアから、日本を守る軍事的な観点からも、北海道を縦断する道路
が必要だったのです。
ところが、日本の財政には余裕がなく、囚人を使えば費用は、半分ですむというこ
とが考えだされ増える一方の囚人を労働力としたのです。
このような背景があり、刑務所を北海道に多くつくり、その開拓の労働力にしようとしたのです。
そのひとつが、綱走刑務所を造ったのは、明治初期の幕府体制から天皇制に変わ
ったばかりで国中が大きくゆれうごき、佐賀の乱や西南戦争など各地で反乱が相
次ぎ、「国賊」と呼ばれる罪人が大量に出たのです。
国中の監獄は、パンク状態、新しい監獄を次々につくらなければならない状況でした。
道なき道を進む囚人の歩行は、険しい地形と熊との戦いだったといわれ、従事した
囚人1000人のうち200人が犠牲になったという事で、犠牲者はその場に埋めら
れ、囚人をつなぐ鎖からか、鎖塚と呼ぶようになたのです。
明治23年に開始された工事は、わずか1年で網走から、北見峠までの161kmの
難所を開通させる。その道路をつかって、防衛の役割をもった屯田兵が入植して
いったのです。
美幌の発展も原点はそこにあるのです。
ちょっと、寄り道、今回の空港の女満別もそうたが、北海道には、士別・登別、
紋別、芦別、というように、地名にやたらと「別」という文字が多い。
「別」なにか特別な意味があるのかも知れないと思い、地元の方に聞いてみたが
「本当だね〜〜」とわからない様子。
北海道には、本州と違って変わった呼び方をする地名が多い、これらは元々
アイヌ語がルーツの地名だ。
その中でも「別」という字がつく地名が多く、この文字はアイヌ語で「大きな川」を
意味し、「ペツ」と発音する。
※雑学クイズＺＯＯより転用
アイヌ語だと登別は「水の色の濃い川」、紋別は「静かな川」、芦別は「樹木の中
を流れる川」という意味となる。
札幌も、元々は「札幌別（芦原の大きな川）」と呼ばれてたが略されて札幌になり、
長万部も元は「長万別（尻が横になっている川）」だったものが「別」から「部」に変
化したものだといわれている。
稚内や苫小牧のような地名のナイやマイという発音は「小さな川」を表す。
なぜ北海道にはアイヌ語の「川」に関係する地名が多いのか、これはアイヌの人た
ちの生活の基盤が川を中心としたものだからだ。
彼らにとって川は鮭など重要な食糧が獲れる場所であり、なおかつ交通の要所で
もあったのでとても重要だった。
アイヌ文化というと北海道限定の文化と考えがちたが、アイヌ語研究の第一人者で
ある金田一京助博士も、福島県あたりまではアイヌ文化圏であったと述べている。
確かに、青森や岩手には地名のなかにアイヌ語と思われる「内」や「別」という字が
つく場所が目立つ。
山形県には庄内平野があるが、アイヌ語で滝のことを「ショウ」または「ショー」と発
音し、庄内とは「滝のある川」という意味になる。
青森の「ねぶた祭」の「ねぶた」もアイヌ語の「ネプタ」が起源であるという説もあり、
これはアイヌ語で「なんだあれは」という意味になる。
確かに、誰でも初めてねぶたを見たらそう思えるかも知れない。
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